06/10/05更新
名古屋式「ローボール効果」で妥協させるべし
初球は“サイン”通りにローボールを投げ、2球目から鋭い速球で好条件を勝ち取りにいくべし
フット・イン・ザ・ドアと類似するテクニックが、「ローボール効果」です。両者の基本的な原理は同じですが、フット・イン・ザ・ドアでは単純に要求を釣り上げていくのに対し、「不利益」を追加していくのがローボール効果です。要するに、初めは相手が受け取りやすい球(ローボール)を投げて一旦受け取らせてから、そこにいろいろな不利益を追加していくテクニックです。
例えば、上司に「君の査定の結果はこうなったから」と言われたら、まずは「ええ、結構ですよ」みたいな感じで乗り気なところを見せておく。そして、後から「基本給はいいから、歩合の設定はもうちょっとなんとかなりませんか?」とか「今年からフレックスにできませんか?」とか「席を変えてください」とか何かと条件を追加していくんです。
こういうやり方は、日本では“名古屋式”と言われています。「買いますよ」と商品をレジのところまで持っていってから、「で、いくらまけてくれるの?」と始める。「まけてくれないなら買わないぞ」というのが“大阪式”なら、買うことを前提に交渉するのが名古屋式です。
名古屋式(=ローボール効果)は、「せっかく乗り気になってくれてるんだから、こっちも妥協しなきゃいけないかな」というギブ・アンド・テイクの心理を交渉相手に抱かせるので、非常に効果が高くて使いやすい、おすすめのテクニックです。


