06/11/02更新
ひとモメしてから“本当の交渉”が始まる
もちろん、ビジネスの交渉は常にお金がからむだけに、単純にはいかないし、思い通りにならない方が普通だと言えます。ですから、むしろモメてからが本当の交渉の始まりなんです。
モメた時に大事なのは、絶対に交渉の糸を切らないということ。そこで怒ってしまって、交渉を決裂させてしまうのは最悪です。給与を下げられたくらいで、「これまで自分が生きてきた年月がすべて否定された」などと考えないことです。
ドカンと年収を下げられても、「明日にでも、首をつっちゃいますよ」くらいの冗談を言う余裕を見せておきつつ、どこかで折り合いがつかないかを模索しましょう。相手がどんなメチャクチャな要求を出してきても、交渉というものは必ず落としどころや自分なりに満足できる妥協点が見つかるものです。
例えば、年収が20%減らされたとしても、代わりに何か肩書きを付けてもらえば、奥さんを納得させられるかもしれません。どんなことを言われても余裕を失わず、“一筋の光”だけは必ず残しておくのが、交渉における最低限のルールです。
理想と現実のギャップで満足度は決まる
そもそも、交渉が成功だったのか失敗だったのかというのは、あくまで本人の満足感の問題なんです。満足か不満かは、理想と現実のギャップで決まってきますから。
だから、理想が高いとそれなりにアップしても不満に思うだろうし、逆に理想が低いと、少しくらいダウンしても満足感が得られる。自分が30点しか取れないと思っていたテストで結果が50点なら満足ですが、80点取れると思っていた場合、50点では不満なのと同じことです。
一部の勝ち組を除けば、なかなか給与が上がらない時代になってきました。でも、給与が高いことが必ずしも幸せにつながるとは限りません。マイヤーズという心理学者が、アチコチのGDPとその国民の満足度を調べたら、両者は全然リンクしてないことがわかりました。
お金をいっぱい持っている国、例えば日本がそれだけで幸せかというとそんなことはないし、逆にお金のない開発途上国の国民が不幸かといったらそんなこともないんです。開発途上国の人がお金がなくても満足感を持っているのは、お金を幸福の要素として第一に掲げていないからです。


