06/11/02更新
「年収600万円前後」が一番悔しい
また、アメリカの海兵隊に関する研究では、地位の高い人だけでなく、下の人たちもそれなりに現状への満足度が高いということがわかりました。一番不満が強いのは、ミドルクラスの人たちです。「自分たちは下ではない」というプライドを持ちつつも、上には行けない。こういう状況が、人間にとっては1番悔しいものなんですよ。
メドベックという心理学者が、オリンピックのメダリストの幸福度を調べてみたら、一番幸福を味わっているのが金メダリスト、次が銅メダリスト、そして一番不満を感じているのが銀メダリストだったんです。
金メダルが嬉しいのは当然ですが、銅の人は、「危なかった。もう少しでメダルを逃すところだったのにもらえちゃった。ラッキー!」という感じでやっぱり嬉しい。一方、銀メダリストは、もう少しで金に手が届いたのに届かなかった悔しさがどうしても残るんですね。気分的には「負け」に近いものがある。以前、水泳の田島寧子選手が銀メダルを獲得したとき「メッチャ悔しいですぅ~」と言いましたが、あれは銀メダリストの本音だと思うんです。
年収への満足度もこれに似ています。年収200~300万円の人は、仕事があるだけで満足です。高年収の人は言うまでもなく満足。一番不満を抱えているのは、年収600万円くらいの中間層だと思います。
給与交渉で不満が残るのは、自分の理想が高すぎるからです。そういう場合は、単純に理想を下げて、少しでも満足感を得られるようにした方がよいでしょう。たとえ低い金額でも、自分があらかじめ「これだけしかもらえないんだろうな」って思って納得していれば、それは本人にとっては成功なんですから。
(続く)

回答者
内藤 誼人氏
賃金制度が業績評価、実力主義に左右される会社の場合、人事評価はシビアなものになります。ですから、上司は武田さんが頑張っているのを知っていながらも、収益に直結していない分評価しにくいのでしょう。
ですから、給与が据え置きでも、冬のボーナスだけはなんとか額面をキープするとか、次回の人事評価の目標設定を甘めにしてもらうとか、とにかく自分が絶望的な状況下にあると思わないことが大事です。
まずは、妥協案を見出しましょう。転んでも、タダで起きなければいいんですから。
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質問者
武田 勇人さん
(仮名・27歳)
上半期の人事評価面談で上司に手厳しい評価を付けられました。確かに数字的な部分での目標を達成できなかったのだから、「期待に応えてくれなかった」と言われるかもしれません。
ただ、そもそもその目標自体、誘導尋問のように設定させられた相当厳しいものでした。泣き寝入りせず「今後を考えると不安です」と訴えはしましたが、「まぁ、頑張ってくれ」という感じで、特に情状酌量もないようです。
「努力目標」の部分が査定に反映されないのは仕方ないのでしょうか? どうやってモチベーションを保っていけばいいか分かりません……。