06/12/14更新

強烈なリーダーシップは敬遠される

部下の話に耳を傾け、「和」を尊重したマネジメントを心がければ、敵を作ることを回避できる

もっとも、もともと嫌われている上司が給与交渉の場でどんなにうまいトークを展開したとしても、部下を満足させるには至りません。

特にビジネスの世界では「リーダーシップ」を過度に賛美しがちですが、実を言うと、日本人の心理では、“リーダータイプ”の上司は嫌われる傾向にあります。リーダーというのはグイグイ引っ張っていくタイプの人を指しますが、日本人はこうした強烈なリーダーシップを嫌うからです。

もちろん、そういう上司についていく人もいますが、それ以上に多くの敵を作ることになります。日本人が好きなのは“マネジャータイプ”の上司です。日本人は「和」を好むため、調和に重きを置くマネジャータイプの人が好かれるわけです。

また、当然ながら、怒りっぽい上司は嫌われます。怒らずに、「もうちょっとうまくやれよ」というように、むしろ励ますのが好かれる上司です。もちろん仕事ですから、どうしても厳しいことを言わなければならない場面もあるはずですが、そういう場合にはワンテンポ遅らせて、「怒りが収まっているときに叱る」ことを心がけるべきです。

頭に血が上っているときに叱りつければ、どうしても感情的になってしまいます。遅刻してきたばかりの部下を見て「お前なんで遅刻してきたんだよ」と怒っているとき、人間は感情的になっているはずです。

だから、その場ではグッとこらえ、時間をおいてから別の機会に「もう遅刻するなよ」と言ってあげればいいのです。部下に嫌われたくないのなら、怒っているときには何も発言するべきではありません。特に最近の若い人たちは、「怒られるのが苦手」という人が多い。上司に怒られると、すぐに会社を辞めてしまう人もいますから。

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