05/11/03更新
「要領」「素直」は高評価のキーワード
コミュニケーションの問題でも言えることだけど、やっぱり損するタイプは、素直じゃない奴なんだよね。要領がいい奴は、見ていてもカワイイし、素直だよね。「甘え上手」という表現も当てはまる。「人に媚を売るのは嫌いだ」という人がいるけど、学生時代はそれでよくても、社会人になったらそれじゃあダメだよね。
評価する上司にもいろいろなタイプがいる。すべてのタイプに好かれるのは無理だとしても、少なくともニュートラルな立場にはいないと厳しいね。少なくとも“嫌われない”ようにしないとまずい。ビジネスの世界では生き残れないし、出世だって難しい。
特に外資系企業では、上司の力は絶対ですからね。嫌われたらオシマイ。「外資系は実力主義の世界だから、好き嫌いなんて関係ない」なんて大嘘だから。外資系ほど、上司の好き嫌いが影響するところはない。それが良いか悪いかではなく、実際そうなんだから受け入れるしかないということ。議論しても仕方がない。財産がたくさんあって、働かなくても食べていける人だったら、いくらでも好き嫌いを言ってもいいけど、そうじゃない人は、少なくとも嫌われないようにしないといけないんですよ。
僕なんかは「当たりハズレ」を持っているタイプだったから振れが大きかったけど、うまい奴は、社内の人間関係についても、的確に風向きを見極め、状況に応じて臨機応変に組織の中を泳ぎまわっていく。この間の総選挙でも、いつの間にか郵政賛成派に回っちゃって、自民党の公認をとっていた人もたくさんいたでしょ? 今学ぶべきはそいつらの要領なんだ。「要領がイイですね」というのは悪口じゃない。ビジネスマンにとってはホメ言葉なんだよ。
結局は「人望」の有無が重要
例えばマネジャークラスを採用する時、「スタープレーヤー」だとか「トンガっていてもいいから稼げる奴」がほしいとか、担当部門からいろいろ言われるけど、実際入社後に出世した人を見ると、大抵オールラウンドプレーヤーだったりする。日本企業はさることながら、結局外資系企業でも、やっぱり“人望”が大事だよ。人に好かれているのか、逆に敵が多いタイプなのか、こういうところを見られている。人事には建前と本音があるってことなんだよね。
でも、こういうことに対して良いとか悪いとか言ってもむなしいだけ。さっきも言ったけど、「働かなくてもメシを食えるんだったらどうぞご自由に振る舞ってください」ということ。あなたが家族、子供、親、恋人、そして自分の人生に責任を果たさなければいけないのなら、一皮むけて大人にならないと。そして、直属の上司や同僚など相手の状況をよく観察して、臨機応変に対応していくしかない。それをきちんとやっていれば、外資だろうが国内企業だろうが、上司も正当に評価してくれるはずですよ。
上司へのアピールは大切だが、重要なのはそのタイミング。上司が多忙な時は避ける。ただし、メールのみでの報告は危険だと覚えておこう。
アップダウンサイジング・ジャパン
代表 梅森浩一
日系企業と外資系企業2社を経て、35歳でケミカルバンク東京支店の人事部長に就任。以後、2社の外資系金融機関の人事部長を歴任。現在は「アップダウンサイジング・ジャパン」(URL:www.updownsizing.com) を主宰し、企業コンサルティング、講演活動などを行う。著書多数。最新刊に、『はぐらかしの技術』(日本経済新聞社)と『「採用したい!」と言わせる技術』(大和書房)がある
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