06/03/29更新
今の仕事だけではなくセカンドキャリアも考えよう
古田君の代理人問題の後、1995年に野茂選手がメジャーリーグに行ったりして、事実が先行する形でプロスポーツ界が変わっていきました。代理人制度も、当時と比べれば当たり前のようになってきました。ただ、日本野球機構側が代理人を認めると宣言しましたが、実際に表に出て代理人を立てている人はまだまだ少ないですね。
結局、代理人を立てられるのは、「自分はホサれない」という自信がある人だけで、並の選手、つまり一番年俸を上げたい人達の間では、代理人制度は普及していないというのが実態です。本当はこの点が一番問題なんです。サラリーマンの世界でも、普段から仕事で成果を出している人や、「自分はいつでも転職できる」という自信のある人が、年俸交渉でも強気に出ることができるのと同じことです。
ですから、プロ野球の世界でも、並の選手がもっと気軽に代理人制度を利用できるようになるためには、「要らない」と言われた時のセカンドキャリアの準備が必要ですし、資金の蓄などやるべきことは山積みです。そういう意味でも、日本の代理人制度はまだまだこれからだと思っています。
サラリーマンの世界でも、雇い主である会社との年俸交渉で、堂々と渡り合うには、普段の仕事ぶりはもちろんのこと、付け焼刃ではなく、本当の意味での実力、自分自身でキャリアを形成していく心構えが必要になるのではないでしょうか。
アップダウンサイジング・ジャパン
代表 梅森浩一
日系企業と外資系企業2社を経て、35歳でケミカルバンク東京支店の人事部長に就任。以後、2社の外資系金融機関の人事部長を歴任。現在は「アップダウンサイジング・ジャパン」(URL:www.updownsizing.com) を主宰し、企業コンサルティング、講演活動などを行う。著書多数。最新刊に、『はぐらかしの技術』(日本経済新聞社)と『「採用したい!」と言わせる技術』(大和書房)がある
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