06/04/18更新

交渉術の最重要ポイントは、「思いやり」と「人間力」

しかしながら交渉事は、最終的にはその人の誠実さや人間性という問題に行き着くというのが、僕の信念です。僕はこれを“人間力(ニンゲンリキ)”と呼んでいますが、人間力は一朝一夕にできるものではありません。やはり常日頃の社会勉強を含め、人間を磨く努力が必要です。

宮本選手のJリーグでの出場試合数が少なくてもガンバ大阪から高い評価を得ているのは、彼のサッカーの高度な技術だけでなく、強力なリーダーシップに象徴される人間力も影響していると思います。

宮本選手の例は、何もスポーツの世界に限った話ではありません。IT業界で働く皆さんにも当てはまることです。人事査定の時期や転職活動時も含め、会社の経営幹部と年俸交渉をする際、ぜひ心がけてほしいですね。敵を知り、敵の心中を深く察すれば、自ずと相手の立場に立って、交渉に臨めます。交渉は「自分自身の人間力」が試される場であることを理解しておくべきです。

アップダウンサイジング・ジャパン
代表 梅森浩一

日系企業と外資系企業2社を経て、35歳でケミカルバンク東京支店の人事部長に就任。以後、2社の外資系金融機関の人事部長を歴任。現在は「アップダウンサイジング・ジャパン」(URL:www.updownsizing.com) を主宰し、企業コンサルティング、講演活動などを行う。著書多数。最新刊に、『はぐらかしの技術』(日本経済新聞社)と『「採用したい!」と言わせる技術』(大和書房)がある

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