07/06/19更新
対前年比で3年連続の増加傾向が見込まれる、今夏のボーナス。前編では、賞与額を支える国内経済と賃金トレンドの中長期的な先行きを占ったが、夏のボーナス後は人材の流動が活発化するシーズンでもある。IT人材にとって、ボーナス以降の転職戦線はどのような動きを見せるのか。今回は気になるこの点を、IT人材の転職を見つめ続ける専門家に聞いた。
(取材・文 / 中村 京介)
求人意欲は「5割増し」
「全体的に、採用人数は一昨年から昨年にかけてそれまでの1・5倍に、現在はさらにその1・5倍くらいになっている感覚ですね」
IT系企業やベンチャー企業に強いネットワークを持つ人材紹介会社、株式会社I&Gパートナーズでコンサルタントを務める志村麻美さんは、IT系企業の求人状況をこう表現する。
好調な業績を背景に、各業界で多くの会社がシステム投資を増やす中、大手SIerやその2次請け・3次請け、ITコンサルティング会社などで、求人意欲が増加している。そのほかにも、ネット事業の立ち上げや内部統制システムの導入に伴い、事業会社においてもIT系人材へのニーズが高まっているという。
「SIerもITコンサルも仕事の案件は豊富にあるのですが、他社よりも短いタームで仕事を回すために、より多くのエンジニアを採用しようとしています。まさに『人がいれば仕事が取れる』という状況です」
というから、当面は売り手市場が続くということのようだ。


