05/12/20更新

国内企業と外資系企業の両方を経験し、「外資の日本法人の社長は本国の飼い犬」と言い切る吉池透氏(仮名)が外資系企業の実情を暴く赤裸々日記。国内と外資それぞれのメリット、デメリットを思うままに、ズバッ!と斬りまくる。IPOで社員の3分の2が億万長者。残りの3分の1となった吉池氏の悲哀とは……? 今回の日記も見逃せない!

外資系IT企業 事業開発部門 シニアマネジャー
吉池透氏(仮名・36歳)

早稲田大学法学部出身。大手電機メーカーで海外営業部門など5年間勤務後、外資系広告代理店のマーケティング部門で4年、国内ベンチャーのIT部門マネジャーなどを経て、今年世界有数のIT企業へと転職。事業開発部門のシニアマネジャーとなり、年収も20%アップした。日々、社内公用語である英語力アップに励む

2005年11月×日

社員の3分の2が億万長者って……

僕みたいな3分の1の社内負け組を捕まえては自慢するヤツとか、ほんとウザい。 逆にウン万円のコースの食事をおごってくれる人もいたけどね

これまで結構ネガティブな話題が多かった気がするので、たまには景気のいい話をしましょうか。僕が、ある外資系企業にいた時の話。その会社は日本の株式市場に上場したんだけど、その時の会社の雰囲気は異常だった。僕が入社した頃の株価が1万円。それが半年で10万円になり、ほぼ毎日ストップ高のウハウハ状態になったんだよ。

もうみんな仕事もしないで、株価チャートの虜。「仕事しろよ、お前ら」みたいな。僕が入社した時は、店頭公開してから数年が経っていたからまったくもって関係のない話だったんだけど、会社創生期からいる人なんかはものすごく儲かっていた。

最終的には、社員持株会で株を買って店頭公開で儲けた人の株価はさらに10倍になった。社員の3分の2が億万長者ですよ。新聞や雑誌とかマスメディアでもちょくちょく取り上げられていたから、覚えている人も多いんじゃないかな。

それで儲けた人がどうなったかというと、一戸建てやマンション、高級車なんかを買って会社を辞めていった。「もうサラリーマンは疲れたので、後は余生をゆっくり過ごしたいと思います」だって。で、僕はいうまでもなく残りの3分の1……。億万長者だったら、嫌なボスのいいなりになんかなっていないって。当時はフテくされて、仕事する気なしなしですよ(笑)。

聞くところによると、辞めた人のほとんどは、今も何かの仕事はやっているらしい。しかも変わらずIT業界で。あとは、サラリーマンは引退して、自分で会社を作ったりとかね。

何だかんだ言っても、こういう成功体験はうらやましい。外資の中にも、日本での株式公開を考えている会社があるだろうから、こういうところへの転職を狙うのも1つの手だろうなーなんて思ったり。ただ、オイシイ思いをしたいなら、まだ大きくなる前の会社がいいのは言うまでもない。僕のように“残り3分の1”になるとマジで切ないから。ぶっちゃけ当時は、口には出さないけど嫉妬しまくっていたしね。

2005年11月×日

明日は13時出社の15時アガりね

外資系が日本の株式市場に上場するってことは、ある意味、会社が“日本企業化”していくことだよね。実際、僕がいた会社は、ほぼ日本企業に近かったかも。もちろん、上場していなくても、日本企業化している外資は結構あるよ。日本に上陸してある程度の歴史を持つ企業は、そういう傾向があるんじゃないかな。だからそういう外資に入社するなら、日本企業的な面倒くさい部分があることを覚悟しておいた方がいいよ。某有名外資なんて、つい最近まで、決裁の印鑑の数が20個くらいあったらしいし。「日本企業より日本的な外資……」って笑われていたからね。

なーんて、いろいろと「外資とはいえ……」みたいなところを指摘してきたけど、もちろん良いとこだってありますよ。まず、しがらみが少ない。まぁ、トップがどんな人なのかにもよるんだけど。日本企業と比較すれば、外資はプロセスについてあまりとやかく言わない。仕事は個人の裁量に任されているから、早く帰ろうが遅く帰ろうが自由だし。

でも日本企業の場合は、プロセスで怒られることってあるじゃない? 1人だけ早く帰って、嫌な顔をされたりさ。だから、外資で働いている時の方が“夜遊び”に行けるしハネも伸ばせるんだよね。平日なのに無駄に朝まで遊ぶこともあるし。日本企業だと、たまに早くアガれる日は、アホな上司に飲みに誘われちゃうしさ。

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