07/02/23更新

「職場は戦場だ」と、元警視庁刑事・北芝健氏は語る。確かに、転職するにしても社内でキャリアアップするにしても、他の誰かを蹴落としていかなければならないこともある。どんなに人材の売り手市場といわれていても、キャリアアップには、「下克上」がつきまとうものなのだ。では、他人に蹴落とされることなく、キャリアアップしていくにはどのようにすればよいのだろうか……

日本の警察は、試験による職級制度が徹底され、システマチックな縦割り社会でできている。一般の組織と同様、時にはソリが合わない上司や部下を持つこともある。そうした場合、どのように対処すれば、自らのキャリアアップにつなげられるのか。実力主義の到来で、年下の上司や年上の部下を持つことが珍しくない中、キャリア組に認められる働きをしてきたノンキャリアの元刑事が、自分の経験から導き出したキャリアアップの方法を指南する!

転職するのは、悪い“ウワサ”の火種を完全に消してから

日本社会病理研究所
主任研究員 助教授
元警視庁刑事 北芝 健氏

商社から警視庁へ転職。刑事警察や公安警察に所属し、警視総監賞4回の他、警務部長賞など受賞多数。その後、早稲田大学大学院にて犯罪社会学を専攻。現在は、「日本社会病理研究所」主任研究員と助教授を務めるほか、犯罪学者としても活躍。マンガ原作者としての顔も持つ。TVドラマ『踊る大捜査線』の主人公・青島刑事のモデルとも言われている。著書多数

上司とはよくケンカしましたね。ある時、事件を持ち込んだ人妻に頼まれて、ご飯を食べながら相談を受けたのですが、後日それを見た警察の人間に、「あいつは人妻と不倫している」というウワサを流されてしまったんです。しばらくすると上司に呼び出されて、「お前不倫しているんだろう?」と問い詰められました。僕は「冗談じゃない。相談に乗っただけです」と反論しましたが、ウワサをハネのけるのにはずいぶん苦労しました。

あとは、僕が関わっていない右翼の暴力事件で、現場にいなかったのにもかかわらず、僕が暴言を吐いたように言われたことがありました。その時も上司が信用してくれなかったので、大ゲンカになりましたね。

僕は自分の信用問題になると、必ず上司に噛み付いていました。これは、普通のサラリーマンであっても、局面を見てある程度はやるべきだと思います。組織内地位は社会内地位につながります。つまり、組織での評判というものは、いずれ社会に広がっていくものなのです。

例えば、「前の職場で不名誉なことがあったらしい」というウワサが新しい会社の人の耳に入ったら、たとえそれが事実ではなくても、必ず悪いイメージを持たれてしまうでしょう。だから、転職するのであれば、悪いウワサの火種を完全に消してから次の会社に移る必要があるんです。

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