07/03/23更新

ここ数年の転職ブームは、警察官にいたっても例外ではない。公務員という安定した職業に就きながら、転職を決意する理由とは何か。また、警察という特殊な環境であるがゆえの悩みとは何か。「警察人材の二極化が進んでいる」と語る元刑事の北芝健氏が、警視庁への転職と退職を経験した自らのキャリアを振り返りながら、警察官の最新キャリア事情を激白する!

元刑事という肩書きを持ちながら、「小説家」「大学教員」「コメンテーター」など多数のわらじを履く北芝健氏。人前に立つ職業が多いためか、警察の内部からは疎まれる声もあるという。

職業として安定している警察官がなぜ、公務員でも会社員でもない北芝氏を疎むのだろうか……。警察官と転職、そしてキャリアについての関係性を明らかにする。

警察官への転職事情

日本社会病理研究所
主任研究員 助教授
元警視庁刑事 北芝 健氏

商社から警視庁へ転職。刑事警察や公安警察に所属し、警視総監賞4回の他、警務部長賞など受賞多数。その後、早稲田大学大学院にて犯罪社会学を専攻。現在は、「日本社会病理研究所」主任研究員と助教授を務めるほか、犯罪学者としても活躍。マンガ原作者としての顔も持つ。TVドラマ『踊る大捜査線』の主人公・青島刑事のモデルとも言われている。著書多数

普通の会社と同じように警察に入ってくる人も、みんながみんな優秀なわけでも、度胸があるわけでもありません。“腰掛け”的に警察に入ってくる人もたくさんいます。

特に景気が悪くなってくると、安定を求めて公務員である警察官になろうとする人が増えます。他の公務員と比べると、「警察官の試験が通りやすいから」という理由だけで警察官になる人もいるのが現実なのです。

彼らの望みは、なるべく危険がないところに勤務して、不況の嵐が過ぎるのを待つことです。景気が良くなれば、さっさと転職してしまう人もいます。もっとも、警察官として採用されたら、最初は全員交番勤務。「内勤にしてくれ」などと言っても通りません。

逆に、景気が良くなったらなったで、条件の良い企業に人が流れていってしまい、警察には優秀な人材が集まりにくくなります。もともと、「警察官になりたい!」という人は少ないですからね。

結局のところ、警察で働こうとする人は、大変優秀か、逆に優秀じゃないかのどちらかに偏る傾向がある――。これは事実だと思います。

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