07/04/26更新

キャリアアップとは、他者からの評価で実現できるものである。だが、職場環境や人間関係によって、いくら頑張っても報われなかったり、足を引っ張られたりもする。そういった中にあっても、評価を勝ち取っていく力を備えなければ、キャリアアップし続けるのは難しい。では、いかなる組織においても、高い評価を勝ち取るにはどのようにすればよいか。元刑事・北芝健が自らの体験を元に贈るキャリアアップ論、最終回!

いくら人が良くても、キャリアアップしにくい人がいる。逆に、あまり同僚などから好かれていなくても、キャリアアップしていく人もいる。また、「組織内での階級や上司の評価が正しいのかというと、それには大いに疑問がある」と北芝氏が語るように、周りからみて理不尽に見えるキャリアアップを成功させている人もいる。

さまざまな環境、さまざまな人間関係で成り立つ組織においてキャリアアップし続けていくには、どうすればよいか。元刑事が現役時代に叩き上げて築いてきた“キャリア・サバイバル術”を伝授する。

手柄と出世は別モノ

日本社会病理研究所
主任研究員 助教授
元警視庁刑事 北芝 健氏

商社から警視庁へ転職。刑事警察や公安警察に所属し、警視総監賞4回の他、警務部長賞など受賞多数。その後、早稲田大学大学院にて犯罪社会学を専攻。現在は、「日本社会病理研究所」主任研究員と助教授を務めるほか、犯罪学者としても活躍。マンガ原作者としての顔も持つ。TVドラマ『踊る大捜査線』の主人公・青島刑事のモデルとも言われている。著書多数

日本の警察社会で出世しようと思ったら、とにかく昇進試験にパスするしかありません。世間では、事件を解決したり凶悪犯人を捕まえたりして、手柄をあげた人が出世していくと思われているかもしれませんが、実際にはぜんぜん違います。いくら手柄をあげても、それが階級を上げることにはつながりません。あくまで試験は試験、手柄は手柄です。アンフェアかもしれませんが、出世するために勉強だけしている人が存在しているのも事実です。

でも、たとえアンフェアな環境にあっても、自分の職責を自覚して、それを一生懸命遂行していこうとするのが日本の警察の尊いところだと私は思っています。彼らには、「少しでも治安を良くしたい」「みんなに安心して暮らしてほしい」という崇高な理念があります。だから、たとえ出世という形で評価されなくても、昼夜を問わず、睡眠時間を削ってでも走り回る。その姿はまさに日本警察の美徳なのです。

組織内での階級や上司の評価が正しいのかというと、それには大いに疑問があります。職能レベルが低いと評価されていても、実はそうでもない場合が多いんですね。

上司に評価されていない人に限って、人間性が非常に良かったりとか、別の方面に才覚があったりすることも少なくありません。ですから、周囲の評価はあまりアテにせず、その人の良いところを自分なりに見つけるのが、良い人間関係を作るコツだと思っています。もしそれが部下であれば、なるべく密にコミュニケーションをとって、良いところを発掘してやるのが上司の務めです。

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