05/11/10更新

カネを稼いだ人が報われる社会こそ「フェア」であり、その実現には「IT」と「個人の力」が欠かせない。“カリスマバイヤー”未来かたるが若者への期待を込めて、「億万長者に必要なメンタリティ」を熱く語った

日本を覆う閉塞感。かたるさんの予測通り、企業の業績は回復し、株価も上昇しているにも関わらず、なぜかビジネスマンの心は晴れない。アメリカ的なグローバルスタンダードを口実に「合理化」の名の下、企業業績は上がるものの、ビジネスマンの懐は寒くなっている。

その一方で、既存の枠組みを守ろうとする官僚たち。今後、日本はどうなっていくのか。本当にフェアな世の中は訪れるのだろうか。

貧富の差が広がっても
仕方ない時代がやってくる!

未来かたる
日本証券アナリスト
協会検定会員

某証券会社に歩合外務員として勤務し、トップセールスを更新し続ける。「かたる銘柄」として多くの大化け銘柄を生んだ「IR NET~未来かたるの株式投資情報」は、月間30万超のアクセスを誇るサイトとして、投資家の注目を集めている。2007年1月より、「ビスタニュース」 にて、IR NETの有料版・未来かたる「株式相場を考える」も好評連載中

世の中は「グローバルスタンダード」というアメリカ的なナショナリズムの方向に向かっているけど、日本は世界的にみるとまだまだ「共産主義的国家」だよね。お金を稼いでみるとよくわかりますよ。この前、予定納税の減額通知というのが来て、400万円の税金を200万円にしてもらった。予定納税は年2回だから、合計800万円を納める予定だったのを400万円にしてもらったものの、何かスッキリしない。それはフェアじゃないから。

世の中には、売上をゴマ化している連中がたくさんいるのに、なんで僕の給料からは、キッチリとたくさんの税金が持っていかれるんだろうってね。この不公平感は、稼いでみなければ分からないと思うよ。稼いでいる奴ばかりから税金をムシリとるのはおかしい。人並み以上に稼ぐことはそれだけ頑張ったということだから、貧富の差が多少広がっても仕方ないと思っている。

でもね、こういう考えを知人の官僚に話したら、彼は「あなたは稼いでいるからいいけど、日本国民全体の幸せを思うと、稼げない人のことも考えなくちゃいけないんですよ」と反論してきた。言っていることはわからんでもないけどね。

確かに、政府が政策のスタンスを「競争容認」の方に振ったら、貧富の差が開いて、負ける奴がいっぱい出てくると思うよ。頭のいい官僚に、アメリカの事例とか歴史とかを交えて、「貧富の差が拡大して治安が悪化する。そういう社会が本当に幸せだと思うか?」と言われると、太刀打ちできないね。

「犯罪の多い社会と少ない社会のどっちがいいのか」と聞かれれば、誰でも安全な社会の方を選ぶよね。その意味で、これまでの日本の仕組みは優れていたのかもしれない。今までみたいな“共産主義的”な民主主義の方がいいのかもしれないと感じることもあるよ

結局、日本人は恵まれているから、適当に働いていても、そこそこ生きていける。だから選挙にも行かない。でも実際には、恵まれていない連中もいるわけです。一日に何十万か使って飯を食べている奴の影ではさ、立ち食いうどんも食えない、明日までに支払うべき借金をどうしようと思っている奴もいるわけですよ。

そうやって挫折感を味わう立場に立ったことがないから、自分が恵まれていることがわからない。ニートとかフリーターも、不平をタラタラ言いながら、親のスネをかじって生きているじゃん。日本はいい社会なんだよね、ある意味では。

ITがメディアのあり方を
変え始めた!

今の日本はちょうど変化のハザマだよ。国にはいっぱい借金があるし、ある程度効率化していかざるを得ない。残念ながら、人間にはいろいろな奴がいるからさ、ダメな奴はいくらやってもダメなんだよ。これは申し訳ないけど、全部救うわけにはいかない。そう考えると、日本はうまくやってきたよね。トンデモないほどの貧乏人は少ないしね。

ある意味では大したもんですよ、財務省というのは。だけど、ここまで弱者をフォローしてあげたのだから、これからは違うんじゃないかな。郵政民営化の話もその1つに過ぎないわけです。市場論理とかいう、競争原理を持ち込むということだよね。

まあ、どっちに向かうにしても、フェアな世の中にしてほしいよ。フェアな社会を作るために必要なのは、メディアの改革だね。大手メディアによる情報の独占をぶっ壊さなきゃならない。これまでの大手新聞は、「知っていても書かない」ことがたくさんあったと思う。この手の風潮がネットの進出で崩れている。「権力者」からではなく、「個人」の立場から情報を配信することができるから、世の中はフェアな方向に向かっている。

日本のマスコミが腐敗する原因は再販制度だと思う。マスコミの連中は再販制度の廃止に反対しているけど、何を考えているんだろうね。本が出版後2年3年経っても同じ値段で売られているなんて、明らかにおかしいじゃない? こういう日本独特のおかしい仕組みをなくすべきですよ。苦労して取材した記事がどうだとか、著作権がどうだとか偉そうに言っているけど、僕に言わせれば、1年も2年も前の話なんか陳腐化しているから、どうでもいい。

少なくとも、真剣勝負が全てである株の世界では、ほとんど役に立たない。新聞社には悪いけど、1年くらい前の記事なんか無料で開放すればいいくらいに思っていますよ。大手マスコミの発想は役人と一緒ですよ。自分たちの権力を守ろうとしているだけ。ネットはこういう既得権益をぶっ壊す可能性があるね。

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