07/01/16更新

心理学的観点から段階的に交渉テクニックを紹介してきた「給与交渉術」Part3も、今回で最終回。「“安全パイ”ではなく、“厄介者”になるべき」「“二股”をかけると腹心にしてもらえない」「バサバサ人を切ることを“選択”できなければならない」「好かれるための“献身的なサービス”が必要」など、給与交渉術の域を超えた「出世の方程式」を内藤誼人氏が熱弁!

“厄介者”になれば給与交渉は有利に

内藤誼人
(ないとう・よしひと)
心理学者

(有)アンギルド代表取締役。 慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。説得的コミュニケーションをはじめとする社会心理学と、精神分析をはじめとする臨床心理学の両方を得意とする。著書に『記憶する技術』(中経出版)、『実践! 反論×反撃法』(PHP研究所)、『パワープレイ』(ソフトバンクパブリッシング)などがある。 座右の銘は、「人生万事塞翁が馬」

前回、ウワサ好きや派閥のリーダーは上司から目をかけられやすいという話をしましたが、逆に言うと、部下は自分がそういう存在になれば、給与交渉で上司から無下に扱われることは少なくなるはずです。いわゆる「人畜無害なタイプ」は、上司からも同僚からも嫌われはしませんが、給与交渉に限って言うと、意外と不利な立場に置かれるケースが少なくありません。

給与交渉を有利に進めるためには、むしろ上司にとっては“厄介者”であった方がいい。ウワサ好きや派閥のリーダーはまさにこの“厄介者”であり、彼らを怒らせれば、自分に不利なウワサを社内に流されたり、部下に総スカンを食ったりする可能性があります。上司としては、このような事態は避けたいので、ウワサ好きや派閥のリーダーには給与の査定も多少甘くなりがちになることがあるのです。

これに対して人畜無害なタイプの部下は、上司から悪い感情を持たれることは少ないにしても、上司からすれば、自分に反旗を翻すことがない“安全パイ”であるため、パフォーマンスが悪ければ、容赦なくマイナス査定をつけられてしまう可能性があります。もちろん上司に嫌われてしまうのは好ましいことではありませんが、「怒らせると面倒なヤツ」くらいに思われておくことは、むしろ給与交渉ではプラスに働くのです。

上司の査定がいつも公平だとは限りません。「イイ人」をやめることが、究極の給与交渉術と言えるかもしれません。

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