07/06/21更新

「怒る」ことさえも手札に加える

交渉では怒ったら負けなどと言われますが、弁護士の場合、依頼者のために怒るのはいいんですよ。むしろ、怒らなければならない場合もある。たとえば依頼者にとって失礼なことがあった場合など、自分が馬鹿にされたわけでもなく、本当は怒っていないとしても、本人に代わって怒るフリをしなければなりません。

ただ時には、本当に感情的になることもありますよ。しかし、どんなに頭に来ても、感情に任せて交渉することはないですね。やはり依頼者から交渉の代理人を任されているわけですから、常に頭の中に冷静な部分を残しておかなければいけません。一種いやらしいやり方かもしれませんが、怒ることさえも交渉の場をコントロールする手段に使ってしまうくらいの冷静さを持った人が、本当に交渉のうまい人だと思います。

反対に、自分が悪くて相手を怒らせてしまったら、できるだけスピーディーに謝った方がいい。ただし、謝る場合に大事なことは、「何について謝っているのか」を明確にすることです。全面降伏のような謝り方は最悪で、負けを認めたに等しいことになってしまうので、これは絶対に避けなくてはなりません。注意してください。

(続く)

給与交渉法

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