06/02/02更新

職務経歴書に多少の脚色を施すのは常套手段である。だが、実際の質疑応答の場面になると、予想以上に高度なことを聞かれたり、思いもよらなかった切り口で質問されることもある。内定を手に入れても、答えの結果によっては、年収を低く提示される可能性も高い。そうならないためにはどうすべきか。1000人のクビを切った男・梅森浩一氏が伝授する給与交渉術の転職編、最終回!

これまでは、いかに年収アップを勝ち取るかということを見てきた。しかし、実際の面接では担当者から想定以上に職務経歴を突っ込まれたり、やむなく年収ダウン転職ということもあるものだ。今回は、年収ダウンで転職してもいいケースや、これまでの転職歴について、相手にネガティブな印象を持たれないための“マイ・ストーリー”の作り方など、現実的な対応について語ってもらった。

一度下がった年収を上げるのは難しい

転職する時、悪くても現状維持が常識です。普通の人は、年俸が下がってまでは一生懸命には働かないからね。採用する側も当然これは心得ている。年俸交渉の際は、常に「現在の年収」がベースになるものです。

従って、同レベルのスキルの人材が2人いたとしても、2人の年収は必ずしも同額にならない。スキルレベルは一緒でも、転職前の会社での年収が、1人は700万円、もう1人が800万円をもらっていれば、それぞれこの金額がベースになって年収が決まってくるからです

だから、年収ダウンで転職するということは、次に転職する時に、その下がった年収が基準になってしまうことでもある。一度年収ダウンで転職すると、元に戻すのは簡単じゃないことは知っておいた方がいい。

年収が下がっても転職していいケース

ただ、事情によっては、年収ダウン転職もアリ。「私は実家に近いところがいい」とか「転勤のない会社がいい」とか、たとえ年収が100万円下がっても、その人にとってハッピーなら、その選択は正しいんじゃないかな。もちろん、今の会社ではスキルアップできないとか、会社の経営状況に不安を感じるような場合は、いうまでもなく年収ダウン転職も理解できます。

年収ダウン転職でよく見かけるのが、いわゆるキャリア・チャンジです。例えば、「昔から広告代理店で、クリエイティブな仕事をしたかったんだけど、大学を出た時には入れなかったから……」という理由。年収は下がっても、本当に自分が行きたかった業界にキャリア・チャンジするということは普通にある。

自分が本当にやりたかった仕事に就ければモチベーションも上がるだろうから、一時的には年収ダウンでも、長い目で見ればキャリア・アップ転職と言える可能性もある。ただし、こういうキャリア・チェンジするのは、若いうちまで。30歳を過ぎてから、年収を下げてまでキャリア・チェンジするのは正直あまりお勧めできませんね。

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