07/05/08更新

最近、結婚しない人や、結婚してもすぐに離婚してしまう人が増えている。藤岡氏はその背景に、自己中心主義から生まれる“死に至る病”があると指摘する。愛するよりも愛されることばかりを求める心の貧しさが、家庭を滅ぼし、やがては社会、企業、国家をも滅ぼしかねない――藤岡氏の警鐘はいよいよ高く鳴り渡る。

イザコザの原因はエゴイズムという“怪物”

藤岡弘、
(ふじおか・ひろし、)
俳優、武道家

「仮面ライダー」で一躍ヒーローになったのち、映画「日本沈没」、TV「藤岡弘、探検シリーズ」など、主演多数。一方、真剣による演武を行う武道家としても知られ、また民間ボランティア団体の理事も務め、世界数十カ国の紛争地域、難民キャンプにて救援活動を展開する。最近では、CD「荒野のサムライ~明日に向って走れ~」をリリース。その他、著書多数。
HP:侍道<SAMURAI-DO>

人間の英知はこれほど進化しているのに、いまだに世界のあちこちで紛争や戦争が起きています。それは、人間の持っている傲慢なエゴイズム、つまり、自国の利益のみを考えた国家のエゴイズム、自己中心主義が、国家間の関係にイザコザを生み出しているからです。歴史的に見ても、ちょっとした心ない発言をきっかけに戦争が起きています。逆に言うと、共存、共栄、共生を考え、ほんの少し相手を思いやる気持ちを持つだけで、多くの紛争、戦争が回避できていたはずです。

自己中心主義のまん延は、私たちが生きる日本でも例外ではありません。かつての日本には、相手を思いやる、慈しむ、ねぎらう、そして感謝して奉仕するといった伝統的な人間関係がありました。

ところが近年の日本は、欧米流の自己中心主義や合理主義を盲目的に受け入れる代わりに、それらを捨ててしまいました。会社・組織・個人のエゴイズムによる還元なき利益追求主義のまん延。その結果、相手に何かを与えるのではなく、「自分さえ良ければいい」という、求めること、奪うことしか頭にない人間、損得勘定にばかり長けた人間が増えてしまったのはとても残念なことです。

エゴイズムという“怪物”のまん延を食い止めない限り、世界においても日本においても、真の平和が訪れることはないのです。

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