06/07/13更新

優秀なエンジニアほど自分の「得意分野」へのこだわりを持っているもの。しかし、会社組織の中で生きていく以上、時にはそのこだわりを捨て、やりたくない仕事をしなければならないこともある。その中で、清水氏の勤める企業は、バツグンの低離職率を誇る。だが、どのようにエンジニアのモチベーションを維持し、会社につなぎとめているのだろうか。

同業他社の出身者と面接する理由

金融系Eコマース企業
人事部長
清水和弘氏(仮名・34歳)

SIerのSEだったが、2000年、知人が自社独自開発のシステムを武器とする金融系ECサイトの立ち上げに参画。設立メンバーの1人として、開発から採用まですべてをこなす。2004年の上場をきっかけに人事部長に。会社に対する熱い想いだけではなく、技術者や開発者の気持ちが分かる人事として、同社になくてはならない存在として活躍している

組織を強くするために採用の際に気をつけているのは、今いるメンバーと違う個性の人を採るということです。例えばデータベースが得意な人、UNIXなら自信がある人、ネットワークに長けた人、ハードウエアに詳しい人――。みんなそれぞれ得意不得意がありますから、いろいろな個性を持った人が集まれば、効率的にコラボレーションできる。別にウチの会社に限ったことではなく、エンジニアとして生き残っていく一番確実な方法は、「この分野なら絶対に負けない」という得意分野を持つことです。

違う個性を集めるという意味で、同業他社から採用するケースもたまにあります。前の会社の色がついていることで、同業他社出身者を排除する考え方もあるかもしれませんが、ウチの場合、少なくとも面接はします。情報収集したいから(笑)。経歴やスキルから見て、「たぶん採用しないな」と思っていても、一応面接はやりますね。

実際に採用することもありますが、あまりにも企業の体質が違いすぎる場合はパスすることが多いですね。本人の能力とは直接関係ありませんが、やはり、長年染み付いたものはなかなか消えないでしょう。入社してから「やっぱり合わなかった」ということも多いんです。同業間で転職するならば、体質の違いも考えてから動いた方が、無駄な時間を使わずに済むと思います

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