06/03/22更新

前回、“マニュアル本の常識”とはまったく違う採用現場の“真実”を語ってくれた笹本氏(仮名・32歳)。今回は具体的にIT企業で「採用されやすい人」の条件について見ていこう。応募書類作成の際、最終学歴を含め、上辺だけの条件をそろえることばかりに気をとられがちだが、人事マンの目線は、共に働く1人の人間として、より本質的な部分に注がれている……

大手メーカー系SIer
採用担当マネジャー
笹本恭一氏(仮名・32歳)

人材紹介会社にコンサルタントとして入社するが、紹介者の転職が決まると、その時点から彼らの成長が見えにくいというジレンマから、2000年、現社人事部にスタッフとして転職。2002年にマネジャーに昇格し、採用部門を統括している。人当たりのいい性格もあいまって、現場のエンジニアからも絶大の信頼を置かれている。

注目するのは大学よりも出身高校

転職の場合でも、新卒の場合と同様、学歴は良いほうがいいです。ただ、我々が注目するのは、大学名じゃなくて実は高校名なんですよ。大学入試って、結構運・不運に左右されるじゃないですか。それに、浪人して再チャレンジできますしね。

その点、高校受験は大学受験よりもずっとシビアじゃないですか。だから、高校で賢いところに行っている人は間違いなく賢いですよね。もっと言うと、小学校で勉強していた人ほど賢いですよ。それで最終学歴がレベルの低い大学や専門学校でもいいんです。小学校、中学校で勉強している人は基礎学力があります。エンジニアにとって重要なのは基礎学力です。だから高校名が重要なんです。

面接に通りやすい容姿って?

面接のために顔を整形する人もいるようですけど、見た目で落とすなんてあり得ません。大体きちんと能力も見ないで顔で落とすなんて、その人に失礼でしょ。確かに、世の中には見てくれで損している人はいますけど、面接では関係ありません。あえていえば、顔つきよりも表情ですよ。

もちろん、見かけの印象が悪いよりはさわやかな方が感じがいいし、しかめっ面より笑顔のほうがいい。気持ち悪いよりカワイイ方がいいじゃないですか。そういうのは人間の心理としてあるけれども、それだけで判断することはない。例えば、すごく顔がデカいからNGなんてことはあり得ないでしょう。声がデカいからといってNGにしないのと同じです。

面接の時の服装は、スーツで来る人が多いですね。スーツじゃない人もたまにいますし、僕らも別にスーツじゃなくてもいいと思っていますよ。面接を受ける人から服装について聞かれた場合には、「服装は常識の範囲で」と答えていますし。

ただ、面接官によっては、スーツを着ないで来たことをマイナスにとらえる人がいるかもしれないじゃないですか。あえてそんなリスクを冒すくらいなら、普通にスーツを着ていった方が無難だとは思います。ウチの場合はスーツで来なかったとしても、それだけでは判断しません。一番大切なのは、その人がこれまでどういう経験を積んできて、面接でどういう言葉を発するかです。

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