大手メーカー系SIer
採用担当マネジャー
笹本恭一氏(仮名・32歳)
人材紹介会社にコンサルタントとして入社するが、紹介者の転職が決まると、その時点から彼らの成長が見えにくいというジレンマから、2000年、現社人事部にスタッフとして転職。2002年にマネジャーに昇格し、採用部門を統括している。人当たりのいい性格もあいまって、現場のエンジニアからも絶大の信頼を置かれている。
06/05/22更新
エンジニアの能力を評価する際に頻繁に出てくるキーワードが、「技術」と「マネジメント力」だ。特に30代になると、技術よりもマネジメント力が大事だと言われる。しかし、「技術力が突出していれば人間性に多少問題があっても採用する」と断言し、「プロマネに重要なのは技術を理解していること。優秀なエンジニアが優秀なプロマネになる」と人事マンは語るが……。
人材紹介会社にコンサルタントとして入社するが、紹介者の転職が決まると、その時点から彼らの成長が見えにくいというジレンマから、2000年、現社人事部にスタッフとして転職。2002年にマネジャーに昇格し、採用部門を統括している。人当たりのいい性格もあいまって、現場のエンジニアからも絶大の信頼を置かれている。
人事用語に「キャラ立ち」という言葉があります。「キャラ立ち」とは、自分がどんなキャラクターで、これまでどのような生き方をしてきたかが明確になっている人のことを言います。エンジニアだったら、自分の強みを持っている人。広く浅くよりも“狭く深く”、つまり1つの技術を深く掘り下げている人のことです。
採用する側としては、こういう人が好ましいのです。(少し言葉は悪いのですが)“オタク”的な人の方がエンジニアとしてすぐれていることが多いのです。他社とは違うところもあるかもしれませんが、少なくともウチの会社はそうですね。
逆に、いろいろなことを“広く浅く”知っている人というのは、1つひとつを深く知ろうとしない人が多いんですよ。これはエンジニアの世界では、まったく強みになりません。“広く浅く”の代表格とも言えるのが「資格マニア」。これは論外です。むやみやたらと資格を取っただけで、人事担当者に「深い技術や知識を持っている」と見てもらえるほど、甘くはありません。
学生や、20代半ばくらいまでの人なら、“勉強するマインド”があることを示すために資格を取るのもいいと思うのですが、20代後半になってこれまでの仕事とまったく関連のない資格をとったところで、ウチの会社ではほとんど評価の対象にならないですね。
例えば、ネットワークの仕事をしていないのにCCNAやCCNPなどの資格を持っていたり、オラクルやデータベースにまったく触れたこともないのに、それに関連する資格をとろうとしていると言ったところで、ただの資格マニアと思われて終わってしまうのがオチです。