06/04/04更新

「母親のような視点」でプロジェクトを回す……。女性プロマネならではのマネジメントスタイルといってもいいだろう。だがそれは、元々持っていた素養に加え、「公私ともに」苦難を乗り越えることにより、たどり着いたものである。激務のプロマネ業務を通して、キャリアアップと結婚生活の狭間に揺れるオンナ心にどのように整理をつけたのか。人間的にも成長したという染谷響子さん(仮名・33歳)の手法と境地に迫る

20代は「ホメる」と伸びるが
「怒る」とツブれる

染谷響子(仮名・33歳)

高校を卒業し、フリーターをしていたが、「コンピュータを触ってみたい」と中規模の独立系SIerに入社。汎用機の業務システム開発などを手がける。上司にカミつくほどの“本気度”を買われ、29歳の頃からプロジェクトマネジャーとして活躍。現在は新進のSIerに転職し、Web系システムのプロジェクトマネジャーを務める。年収は1000万円を超える。

プロジェクトのメンバーのモチベーションを維持するために気をつけているのは、世代やその人の個性によって、接し方を変えるということ。人には、大きく分けると、「ホメて伸びるタイプ」と「タタけば伸びるタイプ」がいます。

世代で言うと、32~33歳位の人は、結構上司や先輩から打たれ慣れていますのでこちらも遠慮なく怒りますが、最近の若い人達は怒られることに慣れていませんよね。あまりきつく言うと潰れちゃう(笑)。特に20代半ばくらいの世代までは、ホメて伸びるタイプが多い。

だから、ある程度業務をこなしたら、「よく頑張ったね」とまずホメてモチベーションを上げておいてから、「ここはダメだよ」という風に、「ホメる」と「怒る」をセットにしています。最終的には「自分が悪かったんだな……」と納得してもらえるように心がけていますね。

部下の話を聞いてあげながら、自分の取った行動を振り返らせて、「ああ、その部分が思慮にかけていたのか」と考えさせることで、彼ら自身が問題を解決する。その方が彼らのモチベーションも維持できると思います。

部下にさとされた「PM道」
激務の時ほどコーヒーブレイク!

こういう風に考えられるようになるまではアレコレ試行錯誤しました。プロジェクトマネジャーになった当初は、ずいぶんメンバーと衝突しましたよ。

私が“火消し役”の立場でプロジェクトに入って、納期直前で焦っていたことがありました。そういう時に、メンバーの1人が「コーヒーでも一杯飲もうよ」と私に言ったんですね。その言葉に私がカチンときて、「急いで仕事を進めているのに、何をそんな悠長なこと言っているのっ!」って怒鳴ってしまったんです。

でも、そのメンバーも譲らなくて「とにかくコーヒー飲みましょう!」と。結局、コーヒーを飲んで一息入れたら、その気分転換が良い結果をもたらしてくれたんです。そのまま私が押せ押せで突っ走っていたら、きっとうまくいかなかったと思います。

当時の私の器はまだまだ小さくて、ドンと構えていられなかったんですね。人間的に狭くて弱い自分がそこにいたのです。

時間的に厳しいプロジェクトでこそ、あえて一拍置いてみんなを落ち着かせてあげること。そうすれば能率も上がって、納期にもきちんと間に合うんだということがわかりました。これは今でも私がプロジェクトをマネジメントするうえで、教訓になっています。

Yahoo!ブックマークに登録 この記事をdel.icio.usに追加

1 2 3

キーワードから記事を探す

キャリアを、スキルを、年収をアップさせたい!「キャリアアップ」「スキルアップ」「ライフアップ」をキーワードに、3年後のキャリアから10年後の生活設計までサポート! どこから読んでも夢の入り口、憧れのキャリアをつかめ!