07/02/15更新

「会議の意義は“約束”にあり」。プロジェクトを前進させることを目的とするならば、ミーティングを行う意味はこれに尽きるだろう。ただ、約束は、遂行されてこそ意味がある。顧客とのトラブル、想定しえなかったミスやバグなど、順調に進むことのほうが少ないIT業界のプロジェクトにおいて、どのようにすれば円滑に約束を遂行し、最終的にプロジェクトを成功できるのか……。大橋禅太郎が伝授する会議の法則!

これまで、ミーティングの仕込み方、動かし方を見てきた。しかし、結局のところそのミーティングで決まったことが実行されなければ意味がない。プロジェクトは生き物である。そのため、ミーティングで決めたことを、その通りに進行するほうが難しいのだ。

そこで、ミーティングで決められた“約束”をいかに実行し、予定とズレた場合でも完遂していけばいいのか……。プロジェクトを成功に導く“特効薬”を伝授する。

会議の意義は“約束”にあり

Management Coach
株式会社
代表取締役
大橋 禅太郎氏

1964年宮城県生まれ。26歳で石油掘削現場で貯めた1000万円を元手に、日本の科学技術情報を海外へ提供する会社を起業。28歳で渡米し、シリコンバレーにインターネット・マーケティング促進会社GAZOOBAを起業、10億円以上の投資を得る。2001年に売却。GAZOOBAで受けたマネジメントコーチのサービスに感銘を受け、アメリカマネジメントアソシエーツ社とライセンス契約を結び、経営ミーティング技法を日本の企業に伝承中

会議で決まったことを達成するのは簡単ではなく、次々に達成を阻む障害や問題が起こることになります。でも、そもそも会議で決めた目標というのは、今まで解決できていなかった問題を解決しなければ達成できないものなので、そう簡単にはいかないのが当然です。

会議の成果とは、

その会議がなかったら、なされなかったであろう新たな約束がされていること

です。誰が、何月何日までにどういう行動を起こして、どういう成果を出すのか。これが約束されていなかったら、その会議はやらなかったのと同じ。言い換えれば、

メンバーの能力をコーディネートされたアクションにして、プロジェクトを前に進めるための“約束の場”

とするのが会議なのです。ところが、現実に目を向けると、会議で交わされたはずの約束が果たされていないことがしばしばあります。僕が見てきた中でいえば、例えばあるチームの会議で約束したことが20個あったとします。しかし、実際には2カ月の間で半分も果たせないようなこともよくあります。

会議で交わされた約束を果たせない大きな原因の1つは、約束のspecification、いわば「仕様」が不十分ということです。例えば、「今度の新製品のDMを5000通送る」という約束があったとします。でも、残念ながら、それを決めただけでは、約束の「仕様」としてはまったく不十分であり、期待されるような成果は得られない可能性が高いでしょう。

DMを送りつけるだけなら誰にでもできます。「DMを5000通送る」という約束と、「12月20日までに、DMを5000通送って、新製品発表会への出席希望者を80人集める」という約束では、担当者の頭痛は100倍違うはずです。要は、

「そのコミットメントがうまくいったときに、どのような成果があがるのか」

ということまで約束することが重要です。

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