05/10/20更新

ビジネスはコミュニケーションの連続だ。それは第一印象に始まり、その上にコミュニケーションを積み重ねることによって、初めてビジネスパートナーからの理解・信頼を得ることができる。プロデューサーとしてメディアを越えて活躍するおちまさと氏にとって、それはなおさらだ。テレビ番組をはじめ、さまざまな企画・演出に関わるおち氏の仕事は、対人折衝やコミュニケーションの連続と言っていい。連載第1回目は、おちまさと流「コミュニケーション法」について聞いた。

「第ゼロ印象」と「第一印象」の
ギャップが重要

仕事する時、確かに第一印象ってあると思うんですけど、実はそれでは全然遅くて、その前に“第ゼロ印象”というのが既に始まっているんですね。第ゼロ印象って何かというと、それは「会う前のイメージ」のこと。これが第一印象にも大きな影響を与える。

その点、僕の場合はテレビとかに出ているので、得している部分がある。相手が勝手に僕のイメージを作ってくれるからね。「この人は怖いんじゃないか」とか。でも、実際に会うと、「案外おもしろい奴じゃん……」みたいな。このギャップが重要で、これを第ゼロ印象の段階で作っておくことが必要だよね。これを僕は、「ヤンキーのお婆さん、おんぶ理論」って呼んでいる。

つまり、ヤンキーがお婆さんをおんぶして横断歩道を渡っていたら、とんでもなく良いことをしているように見えるじゃないですか。これが普通のサラリーマンなら、「社会人として当たり前だよ、そんなの……」くらいにしか思われない。“前振り”が効いているから、同じ事をしていても、ヤンキーだとモノ凄くイイことをしているように見える。

反対に、第ゼロ印象が良すぎると最悪だよね。よく合コンのメンバー集めなんかで、女性側の幹事のA子ちゃんが「私の連れてくるB子って、とってもかわいい子なのよ」とか、前振りされると、ホイホイ現れるB子ちゃんはたまったもんじゃない。逆に、「ちょっと無口で暗いけど」なんて言われていた子が、ちょっと周囲に気を使っただけでも、「結構愛想がいい子だね」なんてことになりますよね。

これが第ゼロ印象の典型的パターンです。カワイイ子を連れてくれるよという前振りがあって、伊東美咲が現れたらみんな拍手喝采するけど、現実はなかなかそうはいかない。だから、ある程度ネガティブな情報を前もって振っておくことが必要なんだよね。できれば自分からじゃなくて、第三者から前振りしてもらうのが一番いい。そういうのって意図的にできるし、一種の“演出”だから。

自分を茶化しても、
“本質”までは否定するな

それで実際に会って、いよいよ第一印象のステージに進むわけだけど、ここでベースになるのは「カワイイ」ですよ。相手にカワイイと思われれば、その後のコミュニケーションもスムーズになる。といっても、ただカワイイだけじゃなく、自信が伴っていないとダメ。ここは絶対譲れないところ。

一番良くないのは、「御社はスゴイですね」とか言って、やたら「スゴイ」を連発した上で、自分を落とすパターンね。「僕なんかゴルフが下手なんですよ」くらいまではいいけど、最後に「営業数字もなかなか達成できなくて……」とか。おいおい、営業のプロとして、そこを否定するなよと。相手にモノを売りに来ているわけだから、客としてはそんな自信のない営業マンから何も買いたくないよ。

へりくだるのはいいけど、最後に“本質”までも否定してしまうのはダメ。逆に、「僕は口下手なんですけど、商品を見極める眼力だけは自信あります。僕が薦める商品は絶対間違いありません」と言えるのが、カッコいい。相手はドキっとするし、心にグサッと刺さるよね。そして、「自己分析できていてこの人はスゴク冷静な人だ」と感じるはず。その点を分かっていない人が多すぎるよ。

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