06/02/16更新
前回、「予言者に100%の正解がないように、企画者にも100%の成功はない」と語ったおちまさと氏。その言葉の通り、数々のヒットの裏には、少なからず失敗企画もあるのだ。では、失敗したときの対処法、また、失敗を減らすためには、どうすればよいか。業界という境界を越えてヒットを打ち続けるおちまさと流の失敗対処法、失敗防止法を聞いた。
視聴率がたった1%台の
“大失敗企画”もあった
もちろん、僕だって失敗はいっぱいありますよ。例えば、あるテレビ局の月曜夜9時からの番組を、師匠のテリー伊藤さんが総合演出をやって一緒に作ったんです。裏に人気番組があったんですが、「この企画は面白すぎる。これは絶対いけるぞ!」って自信満々だったんですよ。
自信があっただけに、次の日の火曜日に視聴率を知って驚いた。「1」という数字と「2」という数字を見た時、最初21%と勘違いしかけたんですが、実はたったの1・2%。ゴールデンタイムの夜21時で1・2%ですからね。
局からは「いい加減にしろ」と怒られて(笑)。結局番組は数回で終わっちゃった。局に視聴率のグラフがあるんですが、CMで上ってたんですよ。普通はCMが流れる時には視聴率が下がるのに……。
映画『ジュラシックパーク』をネタに
「蚊が吸った血を取り戻す」企画
確かにあれは大失敗でしたが、未だに僕は面白かったと思っていますよ。雑学の雑学というか、「そんなこと誰も知りたくもねぇ~よ」というようなことを真剣に追求していました。例えば、「革靴は食えるのか」とかね。3日間煮込んで出演者に食べてもらったら「おいしい」って。理論上は食えるからやってるんですけどね。
あとは、当時流行していた映画「ジュラシックパーク」で蚊のDNAを採取するシーンがあった。あれをどうしても再現したいってことで、蚊に芸人の血を吸わせてから、「蚊が吸った血を取り戻せるか」と言って、今度はその血を蚊から採取するなんてこともやった。芸人がその採取した血を飲んで、「やったー! 蚊に勝った」って言った時には、あまりの話のケチくささに大笑いしたよね。
まぁ、この番組はすぐ終わっちゃったけど、実は最近大当たりした番組のコンセプトとどこか似ていたりする。よく早過ぎたとか言うけど、これは本当にそうかもしれない。今から15年くらい前の話だからね。


