06/03/10更新

駆け出しのプロデューサー時代、こだわりを出しすぎ、視聴率1・2%という失敗プロデュースを手がけたこともあるおちまさと氏。自らの体験も踏まえ、「何事も一方向では語れない。ずっと二方向からモノを見続けることが大事」という。この「リャン面(両面)の視点」こそ、良い企画を生み出す上では欠かせないのだ。おち流のヒット=良いシゴトにつながる要素が、またひとつ暴かれる……

人から断定されることに
慣れきっていいのか?

先日ある新聞でも特集されていたけど、最近、異常に几帳面な大学生が増えているようです。「好きにやってよい」という教授のアドバイスに戸惑い、指示を求める。自分から創造することを止め、マニュアル的なものに従うことで安心感を得るわけですよ。

その姿は、まるで中学生や高校生と変わらないよね。そして、こうした学生があと数年後にはビジネス社会に出てくるわけです。

僕は「価値観の押し売り」という言葉をよく使うんだけど、テレビ番組でも雑誌の企画でも、価値観の押し売りをされた瞬間に、もうそれは見ないことにしているんです。

だから僕自身、雑誌の連載なんかでも「こうしなさい!」とは言わないように気をつけています。「こうでありながら、こうでない」。企画でも何でもそうだけど、いつも“リャン面”でものを考えていかないとね。そもそも、一方向だけで物事を語ることなんてできないんじゃないの?

「結婚してよかった!」と
断定されたら腹が立つ

例えば「結婚」って、よかったっていう一方向では語れない。それなのに、「結婚っていいよ」って、新婚の人とかが言い切っているのを見ると無性に腹立つんですよね。

自分が好きなブランドとかアーティストだってリャン面(両面)で見ていかないとおかしなことになる。大ヒット映画の感想を求められて、「うん、面白かったけど、この点はよく分からなかった」って答えると、たちまち不機嫌になる人っているよね。8割は好きなんだけど、残りの2割はちょっとどうかなと思って、その2割の部分を語るとすごく怒る人。あたかも自分の人格がすべて否定されたかのようにヘソを曲げる人。

感動を共有したいのはわかるけど、「それはあんたの意見だし、あんたは一方向で語り過ぎなんだよ」って言いたいね。どんな名画だろうが、「あのカットはどうかな?」って思うのは僕の自由だからね。

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